
ずっと読みたいと思っていたジャック・アタリの「21世紀の歴史」という本を、やっと読みました。なんでもっと早く読んでいなかったんだろう!という良書。
2006年頃に、2020年の地球を予測して書かれた本。アプローチとしては「WORK SHIFT」に近いが、WORK SHIFTが2025年の未来の働き方に絞って書かれているものに対して、「21世紀の歴史」は、政治情勢などをふまえた、もっとマクロなアプローチ。
世界の覇権は、どうやって変遷してきたか?今覇権を握っているアメリカの力が弱まったとき、世界に何が起こるか?
あくまでもジャック・アタリの予測ではあるが、過去の歴史から力学のパターンを抽出し、未来に起こることを想定しています。そして、ショッキングな近未来像がつきつけられます。
WORK SHIFTにしても、21世紀の歴史にしても
未来、人は移動する流浪の民になる。と書かれています。
紀元前、人間が狩猟生活をしていた頃のように、石器や石槍を携帯電話やPCに変えて、より条件の良い場所に移動し始める。世界はより狭くなり、多くの人が移動しながら、働く場を得ることになる…とジャック・アタリは書いています。
日本にいると、なかなかそんな未来像は身近ではないけど、たとえば大阪や九州に出張する感覚で、世界で仕事をする人が増えるのでしょうね。
でもどうせなら、未来は怯えて待つものではなく、より良くなると信じて獲得していくものでありたい。
もっともっと、自分の頭で考えろ。そして行動を起こせ。とハッパをかけられているような気持ちになりました。
・「21世紀の歴史」ジャック・アタリ http://www.amazon.co.jp/21世紀の歴史――未来の人類から見た世界-ジャック・アタリ/dp/4861821959
※写真はアイルランド・ダブリンの街の一角のカフェ。世界が狭くなるということは、色々な都市に、大好きなカフェが出来ること?
Leave a Reply