「いい動画=再生回数・シェア数が多い動画」の罠(1) | 再生回数・シェア数が多い動画の共通点

動画が浸透し、動画をプロモーションに使う企業・団体が増えてきました。動画を販促や集客に活用する際、その効果を測る指標として「動画がどれだけ再生されたか、どれだけSNS上でシェアされたか」がよく用いられます。定量的に善し悪しを判断しやすいため、動画の効果を表すとき、「●●回再生」「●●回シェア!」といった文言とともに語られることが多いです。
つまり「いい動画=再生回数、シェア数が多い」という考えが一般的です。

動画ディレクターとして動画のプロモーションを手掛けたり、様々な動画を研究するようになって感じることがあります。果たしてそうなのか?と。

シェアされる・再生回数が多い動画にはある共通点があります。
それは…

「動画の素材あるいは動画の提供主の影響力」×「感情の触れ幅」=再生回数・シェア数

動画の素材あるいは動画の提供主の影響力
「ドッキリのような面白い動画をつくったらたくさんシェアされファンができる」と考えがちですが、実際は悲しいかな逆なのです。「既に多くのファンがいるから、動画がシェアされやすい」のです。たとえば、航空会社やビール会社のドッキリ動画がシェアされてきますが、それはドッキリがスゴイのではなく、その企業にファンがいるから「あの●●が仕掛けたんだよ」ということでシェアされます。
アーティストのMVが再生回数が多いのも、そのアーティストの影響力が既にあるからに他なりません。

これは動画がネット上のコンテンツであることに大きく起因しています。
たとえばウェブサイトをつくったとして、それがどんなにUIがカッコ良く、コンテンツが濃いものであったとしても、ただ公開しただけでは誰も見に来ませんよね。ファンに告知したりweb集客にお金をかけたりしてやっとそのサイトに人が集まってきます。
動画もまったく同じにも関わらず、動画をプロモーションで使う際に「動画をつくりましょう!」「いい動画作ったらシェアされて告知になりますよ!」と語り、「全然再生されてない!」と青ざめるケースが多いのです。
そうならないためにも、「動画づくり」と「集客」はセットで行う。むしろ、サイトやFacebookページなどでファンのコミュニティをつくってから動画を投入することをおススメします。

「でも一般人が撮ったおもしろ動画もシェアされてくるじゃないか」と思うかもしれません。それは公式の次の要素に起因しています

感情の触れ幅
シェアされやすい動画には必ず「!」の感情が含まれています。プロモーションでドッキリやFlashmob(集団どっきりパフォーマンス)が使われるのもそのためです。あり得ない状況を目の当たりにして、だまされた人と一緒に「!」となると「あー、ビックリした。ねえねえ観てこれすごいよ」とシェアしたくなる心理が働くのです。

動物の動画も「!」の効用があります。人はネコや犬のかわいらしい行動を観ると「!」という感情が働きやすいのです。それも、ただ寝ていたり歩いている普通の行動をとる動物であればシェアされません。「水に飛び込むまでにビビってウロウロしてるペンギン」「ビールの空き箱に何度もスライディングするネコ」というように、どこかに意外性のある要素が必要です。動画の提供主が一般人だったとしても、素材が多くの人に愛着を持たれている対象(動物など)で、その行動が意外であれば感情の触れ幅が大きくなりシェアされやすいのです。

「動画の素材あるいは動画の提供主の影響力」×「感情の触れ幅」=再生回数・シェア数

再生回数をあげたければ、逆にいえばこの公式に沿って動画をつくれば良いのです。でも、果たしてそれで良いのでしょうか。動画は何のためにつくるのでしょうか?「世界観を知ってファンを増やしたい」「集客や購入の際に背中を押すためのもの」であるならば、この公式通りの動画をつくることが正解ではないかもしれません。

ではどのように動画をつくっていけば良いのか?何を指標とするのか?については、
次の記事に記載しますね。

「いい動画=再生回数・シェア数が多い動画」の罠(2) | 効果的な動画のつくり方、取り入れ方(http://blog.housechild.net/?p=606)

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