転妻(転勤族の妻)友人Aちゃん。30代で仕事を辞め、引っ越した先で「主体的に自分の生き方を選択する」と行動した結果 | ミレニアル世代の生き方・働き方

私の友人のAちゃんは、メーカー勤めのパートナーと暮らす、いわゆる転妻(転勤族の妻)。転妻の働き方・生き方は本当に大変だと思います。私もメーカー勤務の時代がありましたが、特に営業職では、全国の支店を数年おきに転勤。それに伴い家族も引っ越しを余儀なくされます。子どもが大きくなると、その時点で地域に根を下ろしお父さんだけ単身赴任になるケースがほとんど。

企業としては、合理的な理由もあって全国転勤になっているのだと思います。でも家族としては、やっぱり大変なことも多いのでしょう。特に配偶者は。(私も父が転勤族だったので、母は大変だったと思います。ありがとうお母さん。)

今回は、そんな転妻・Aちゃんに話してもらった、転妻としての生き方のヒント。転妻としてというよりも、「働き方の選択肢を自分でつくりにくい状況だからこそ分かった、主体的な選び方」についてのお話です。

大学時代からの友人であるAちゃんは、賢く能力も高いすてきな女性。
そんなAちゃんのキャリアはなかなかに彩り豊か。新卒で人材業界に就職し、数年勤めたあとに辞め、一念発起して専門学校でイチから建築や都市づくりを学び直しました。

そして、全く異業種の建設コンサルタントに転職したことで私たちを驚かせました。
コンサル時代のAちゃんとも会いましたが、「一人前になるために修行の日々」と言いながらも都市計画や街づくりの策定プロジェクトに入ってバリバリと仕事していました。

その頃、メーカー勤務のパートナーと結婚。お互い愛知県に職場がありましたがパートナーは全国勤務で、数年後にまた違う県に転勤する可能性が非常に高いということでした。

「東京や大阪であれば、今の職場でもブランチがあるから何とかなりそう」と話していたAちゃん。

数年後やってきたパートナーの転勤先は、東京・大阪ではありませんでした。

●コンサルタントとしてこれからの時、夫の転勤。Aちゃんの決断と現実

コンサルタントとして働き始めて数年。経験を積んでこれから、というときでした。結果的に、Aちゃんは考えた末、自分の仕事を辞め、パートナーと一緒に暮らすことを選びました。

引っ越した先でも働き先を見つけようとしていましたが、「夫の仕事の都合で数年後に引っ越すかもしれない」と話すとなかなか受け入れてもらえず、正社員で働き先を見つけることはとても難しかったみたいです。

その頃に一度、電話でAちゃんと話したことがあります。

あのAちゃんがかなり弱気になっていて、自分にどんな価値があるのか分からない…というようなことを話していました。ちょうどその頃、会社を辞めてフリーになりたてだった自分はAちゃんに「正社員にこだわる必要はないのでは?Aちゃんのこれまでのキャリアは独特だし、活かせる方法が絶対にある」という話をしたと思います。Aちゃんの能力の高さを知っているだけに「もったいないよ!」と。


●引っ越し先で見つけた、新しい働き方。

それから2年ほど。Aちゃんから「東京に行くから会わない?」と先日久しぶりに連絡がありました。

そこで聞いたAちゃんの話がすごかったのです。

職場が決まらずにいたある日のこと、出かけていった先で、コンサル時代の仕事に近い仕事をしている女性に出会いました。コンサル時代の話をしたところ、後日、その女性から電話がかかってきたそうです。

「あたなならきっとできると思うけど、業務委託としてやらない?」と。

それはコンサル時代の経験を活かせそうな仕事だったし、せっかく声をかけてもらったしと引き受け、やった仕事が認められ、その女性や、その女性の紹介でべつの企業からも声がかかり、少しずつ仕事が増えていきました。


自分のこれまでの経験が、仕事になる。

そう気づいたAちゃんは、声をかけてもらった仕事ごとに、ファイルにまとめ、料金表をつくり、自分のポートレイトにまとめていきます。それを見せて、こういうことをやってきた、と話すと、またそれが仕事につながる。

「正社員にこだわってきたけど、ふたを開ければスケジュールの調整が利きやすい業務委託での今の働き方が良いのかなって。

家族一緒に暮らすことが幸せなことは明確だし、これからもそうやって仕事をつくっていけるんじゃないかという自信になったよ。
地方だったのも良かったと思う。東京だったらいきなり全国大会で、自分の持っている物で勝負するのは大変なこと。でも地方だったら、自分ができることの幅が広がる。東京ではまずできないようなことにも声をかけてもらって、それが自分の実績になるしね。」

と話してくれました。
すごくないですか?この考え方の柔軟さ、しなやかさ。

今回東京に来たのは、引っ越し先で職場が見つからず自信をなくしてから、仕事をつくっていった自分の経験を同じように悩んでいる転妻の人に伝えたいから…。ということだったそう。

自分から働き方についての情報発信をしているサイトや企業をリストアップし、つくった記事を持ち込んで打ち合わせをしてきたとか。

すごいよAちゃん。
でも、このAちゃんこそが、私が大学時代に知っているAちゃん。

全国転勤の良い悪いをこの場で言うつもりはありません。良いところも、悪いところもある。それはどんな働き方でもそうだと思います。でも、全国転勤する仕事をもつ配偶者…という、さらに自分の意図で選択しにくい立場にいる彼女が家族一緒にいることと、自分のキャリアを主体的に拓くことという2つを両立させてみせたことがすごく勇気になりました。

ひとってしなやかだなぁ。私も、そうやって流されずに生きなきゃな。

Aちゃん、自分の経験を発信していこうとしているみたいなので、転妻のキャリアという視点で取材先やライターを探しているメディア関係者の方、ご連絡ください(^-^)

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